「野点」の意味と読み方とは?ヒントは「外」
野点って、なんと読むのかな??
「野点」はね、「のだて」と読むんだよ。
野点の意味
野外で、茶をたてること。また、野外で催す茶会。野掛 (のがけ) 。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
野点はここに注意
「点」の読み方に注意しましょう。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「野点」の意味は、屋外でするお茶会のことなんだね。
どうしてそうなるのかな?
点の使い方をもっと知れば、理由がわかるよ!
「野点」の「野」は他に「や・しょ・野しい・いなかや」と読みます。意味は、
- のはら。「野外」など
- 自然の。「野生」など
- あらい。「野蛮」など
- 民間。「野党」など
- むきだし。「野望」など
- 範囲。「分野」など
- 下野国の略。「野州」
となっています。ほとんどは聞いたことがありますよね。😆
「野」は漢字の組み合わせ次第でいろいろな意味で読めるのですが、「野点」では野原などの屋外の意味で使われているのが分かります。
「点」は他に「てん・点ける・点る・点る・点てる」と読みますよね。意味は、
- 小さなしるし。「点線」など
- 文章につける符号。「句点」など
- 特定の場所。「起点」など
- 評価の値。「採点」など
- しらべる。「点検」など
- ちょっとした動作。「点火」など
となっています。おもに小さな印、句読点の符号のようなイメージが強いのかなと思います。
点数としても使われている他、火をつけるさいの点火にも使えます。
「点」には「てん」以外にも読み方がありますが、「野点」で使われているのは「点てる」という方ですね。🤔
この「点てる」というのは、抹茶をいれる、という意味があります。お茶を点てる、というように使います。
なぜ抹茶なのか、という理由ですがこれは「抹茶をいれるときは量が少ない」=「点という文字は点眼などのように、少量のという意味もある」ということで、抹茶の場合に点てるという字が使われているようです。
もともとはまた別の意味があるようですが、「野点」を覚えるのに「抹茶の量=点のように少ない」という覚え方が楽なので、ここまでの説明にしておこうと思います。
そのため「野」原などの屋外でお茶を「点てる」から「野点」、というように覚えてみてはいかがでしょうか?
「点てる」についてもっと詳しく、深く知りたい方は「抹茶を点てる 意味」などで検索して調べてみてください。いろいろ出てきますよ!😁
「野」は部首である「里」に、「予」となっています。
部首の「里」は、村里に関する字に主に使われているとのこと。
「予」は、あらかじめの他に楽しむ意味や、自分の意味などもありますね。
「点」は部首である「灬」の「れっか」に、「占」となっています。
部首の「灬」は、火や熱の性質や動作などに関する字に主に使われていますね。
「占」は、占うことや場所などを自分のものにする意味を持っています。
占いは亀の甲羅に特定の点を刻むことから、小さく黒い点を意味して「点」が成り立ったと言われていますよ。
「点てる」がどういうものかが分かれば、あとはカンタンだね!
この言葉、どう使う?
- 野点の作法を学ぶため、ネットで色々調べてみた!
- 向かいで数人が集まり、野点をしている。
- よく野点に使われている、綺麗な広場があるんだ。
「野点」の類語
下の言葉も似ていますよね。
- 点茶・・・抹茶を点てること。
同じ読み方の言葉👀
- 野立て・・・貴人が外の駕籠などで休憩すること。
点は点てる、ということだったんだね!
そう、よく見る字でもいろんな意味があるから、覚えておきたいね。
まとめ
「野点」は、屋外でするお茶会のことなんですね。
「野」は部首の「里」に、「予」です。
部首の「里」は、村里に関する字に主に使われるそうですね。
「予」は、あらかじめや、自分の意味などを持っています。
「点」は部首の「灬」の「れっか」に、「占」です。
部首の「灬」は、火や熱の性質などに関する字に主に使われているとのこと。
「占」は、占いや場所などを自分のものにする意味を持っていますね。
占いは亀の甲羅に特定の点を刻んだことから、小さく黒い点を意味して成り立ったと言われています。
「野点」と見ただけだと、実際どういう意味を持っているのか分からない方もいたのではないでしょうか?
「点」を「点てる」とスムーズに読めた方は、「野点」の意味もすんなり分かったと思います。
よく見る漢字でも、普段意識していないせいで覚えていない使い方があるかも知れないので、興味があれば軽くみてみるのをオススメします!😁