「阿世」の意味と読み方とは？ヒントは「世間」

2025年6月17日

阿世あせいの意味

世間の人におもねること。世俗にこびへつらうこと。→曲学阿世

出典　デジタル大辞泉（小学館）

阿世あせいはここに注意

「阿あ」が持つ意味に注意しましょう！

言葉の難しさ・・・★★☆☆☆

読み書きがカンタンなため。

すぐ忘れてしまいそう？それなら・・・

---

「阿世あせい」の「阿あ」は他に「くま・阿おもねる・阿よる・ひさし・お」とも読みます。意味は、

• 山や川の曲がって入りくんだところ。「山阿さんあ」など
• へつらう。自分の意志を曲げて人にしたがう。「阿諛あゆ」など
• よりかかる。
• ひさし。
• 親しみを込めて呼ぶ時に付ける語。「阿母あぼ」など
• 梵語ぼんごや外国語の音訳にもちいる。「阿弥陀あみだ」など

となっています。「阿あ」の偏が、カタカナの「ア」になったそうですよ。

「世せい」は他に「せ・よ」とも読みますよね。意味は、

• 世の中。「蓋世がいせい」など
• 時代。「世紀せいき」など
• 人の一生いっしょう。「終生しゅうせい」など
• 代々。「世襲せしゅう」

となっています。草書体がひらがなの「せ」に、省略形がカタカナの「セ」になったそうです。🧐

世の中の人に、自分の意志を曲げて従うようにするイメージで「阿世あせい」と覚えておきましょう！🧐

「阿あ」は部首である「こざとへん」に、「可か」となっています。

「こざとへん」は、丘に関する字に主に使われますね。

「可か」は、よろしい、聞き入れるなどの意味があります。

山や川の曲がって入りくんだところのように、自分の意志を曲げて聞き入れるイメージで「阿あ」を覚えてはいかがでしょうか？🧐

「世せい」は「十」を３つ組み合わせて、三十年やとても長い時間の流れを意味して成り立ったと言われています。

---

この言葉、どう使う？

• 阿世あせいの学者らのせいで、大変な目にあった。
• 阿世あせいの者らに染まることはなかった。

同じ読み方の熟語👀

• 亜聖あせい・・・聖人に次ついで、立派りっぱな人のこと。

「阿世あせい」の熟語・ことわざ・慣用句

• 曲学阿世きょくがくあせい・・・学問の心理にそむき時代の好みに阿おもねり、世間に気に入られるようにすること。

まとめ

「阿世あせい」は、世間の人に媚こびをうって気に入られるようにすることなんですね。

世の中の人に、自分の意志を曲げて従うようにするイメージで覚えておきましょう！🧐

「阿あ」は部首の「こざとへん」に、「可か」です。

「こざとへん」は、丘に関する字に主に使われるとのこと。

「可か」は、よろしい、聞き入れるなどの意味を持ちますね。

山や川の曲がって入りくんだところのように、自分の意志を曲げて聞き入れるイメージで覚えてはいかがでしょうか？🧐

「世せい」は「十」を３つ組み合わせて、とても長い時間の流れを意味して成り立ったみたいですね。

こうしてみると、「十」が３つあるようには見えませんが・・・。でき立てのころは違ったのでしょう。🤔