「無為」の意味と読み方とは?ヒントは「何もしない」
無為って、なんと読むのかな??
「無為」はね、「むい」と読むんだよ。
無為の意味
1 何もしないでぶらぶらしていること。また、そのさま。「せっかくの休日を―に過ごす」「―な毎日」「―無策」
2 自然のままに任せて、手を加えないこと。作為のないこと。また、そのさま。ぶい。
3 《(梵)asaṃskṛtaの訳》仏語。人為的につくられたものでないもの。因果の関係を離れ、生滅変化しない永遠絶対の真実。真理。⇔有為 (うい) 。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
無為はここに注意
「無」の読み間違いに、注意しましょう。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きがカンタンな方なため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「無為」の意味は、何もしないさまや、何も手を加えないということなんだね。
言葉自体は聞いたことがあったよ、確か漫画だったかな。こういう意味があったんだね・・・!
そうなんだね。なら意味もここで覚えておこう!!
「無為」の「無」は他に「ぶ・無い」とも読みますよね。意味は、
- 存在しない。ない。「無辜」など
- ないがしろにする。「無視」など
- ~しない。~ではない。「無論」など
となっています。存在しない以外にも、意味がありますよね。
「為」は他に「為す・為る・ため・為る」とも読みます。意味は、
- おこなう。「作為」など
- ために。
- 設ける。
- なる。
となっています。ちなみに、「為」の草書体がひらがなの「ゐ」になったそうです。
何もおこなわない(おこなう+~しない)というように、2つを掛け合わせるのをイメージして「無為」と覚えましょう。😀
「無」は、もともと「舞」と同形だったそうです。
そこから無いを意味する「無」ができたそうですが、どちらも「ぶ」と読むことができるので似ているのは納得ですね。
ちなみに、部首は下にある「れっか」となっていますよ。
「為」の部首は、下にある「れっか」となっています。
「手」と「象」から、象をその手で飼う、おこなう、という意味で「為」が成り立ったと言われていますよ。
言われてみると、かすかに「象」っぽさが存在しているようにも見えませんか?🤔
「為」にどんな意味があるか、覚えたかな?
この言葉、どう使う?
- 毎日を無為に過ごしている気がする・・・。このままでいいのだろうか?
- なんとか、この無為な生活から抜け出さなければならない。
- それは無為だと思っていたが、実際は有為だった。
「無為」の類語
何もしない、という意味の言葉が似ていますね。
- 拱手・・・何もしないでいること。または中国の敬礼。
- 叉手・・・手を組むことが転じて、手出しをしないこと。
- 怠惰・・・なまけて何もしないこと。
「無為」の対義語
「無為」は仏語でつくられたものではないこととなっていますが、こちらはつくられたものということになります。
- 有為・・・仏語で、つくられたものの意。因縁によって起こり、消滅や変化するもの。
同じ読み方の熟語👀
- 無位・・・無冠の人。
- 無医・・・医者がいないこと。
- 無畏・・・仏語で、おそれることがないこと。
- 無意・・・故意ではないこと。または、意識がないこと。
「無為」の熟語・ことわざ・慣用句
- 無為に入る・・・出家する。
- 無為自然・・・作為がなく、自然のままなこと。
- 無為徒食・・・やるべきことをせず、ただただ遊んでいること。
- 無為法・・・仏語で、生滅変化から離れた絶対の存在。
- 無為無能・・・何もできないこと。やりとげる力もないこと。
- 無為無策・・・何も対策を立てられないでいること。
- 無為不言・・・何もしないでうまく事が進むこと。(読み方は「ぶい」となります)
使われている四字熟語、結構あるんだね!
そうなんだよね、それだけ使われることも多いということだから、覚えておこう!
まとめ
「無為」は何もしない、手を加えないということなんですね。
何もおこなわない(おこなう+~しない)と、2つを合わせて覚えておきましょう。
「無」はもともと「舞」と同形でしたが、そこから無いを意味する「無」ができたみたいです。
どちらも「ぶ」と読むことができるので、似ていてもおかしくは無いですよね。
部首は、下の「れっか」です。
「為」の部首も、「れっか」なんですね。
「手」と「象」から、象をその手で飼う、おこなう、という意味で「為」が成り立ったと言われています。
確かに、少し「象」っぽさが見えるような気も・・・。🤔
本ページで勉強したので、少なくとも今日は無為に過ごすことは無かった・・・。
もし、そう思っていただけたら幸いです。😊
こちらはいかがでしょうか?
「何もしない」ことにより、行動の意味を深める。
本来やらなくてもいいはずのことを効率よく行うことは、無駄に近いのかも知れません。
それを回避するため、目の前のことに対してすぐ行動するのではなく、少し立ち止まって観察してみること。
それで選択した無為が、のちの行動の意味をより深めてくれるかも・・・?
そんな新しい行動変革に迫った本になります。
「無知」の技法と同じ著者ですので、もしこちらを読んで面白かった!という方がいれば楽しんで読めそうですね。😆
何もしないのも、大事なんだね・・・。