「忌憚」の意味と読み方とは?ヒントは「遠慮」
忌憚って、なんと読むのかな??
「忌憚」はね、「きたん」と読むんだよ。
忌憚の意味
1 いみはばかること。きらいいやがること。
2 遠慮すること。多く、否定の語を伴って用いられる。「どうぞ―のないご意見を」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
忌憚はここに注意
某有名なあの曲に使われているものと似ていますが、漢字は違っているため、間違えないようにしましょう。
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
漢字が少々難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「忌憚」の意味は、嫌うことや遠慮することなんだね。
忌憚でなんでそういう意味になるのかな?
じゃあ、下で見ていこう!
「忌憚」の「忌」は他に「忌む・忌まわしい」とも読みます。意味は、
- いまわしい。嫌いなのでさける。「忌避」など
- 死者の命日のこと。「忌日」など
- 喪に服すること。「忌引」など
となっています。忌まわしいとは不吉や嫌な感じがすることで、あまり喜ばしい意味のある言葉ではありませんね・・・!
「憚」は他に「憚る・憚り」とも読みます。意味は、
- 遠慮する。はばかる。「忌憚」など
となっています。はばかる、というのは自分の状況などを考えたうえでためらい、遠慮すること。他にも、幅をきかせ、いばることでもあります。
そんな「嫌う」や「遠慮する」といった言葉を合わせて「忌憚」と覚えましょう!
「忌」は忌まわしい、嫌うということですが、これは自分の脳だけでなく心でもそう感じているのだと思います。(そういうことにしておきましょう🧐)
なので、「己」の「心」で「忌」と書くようにしましょう。読み方も、「己」と同じ読み方ができると覚えておきましょう!
部首は、「心」になっていますよ。
「憚」は、「忌」と比べると少しだけ難しいですね。
「憚」の左側は部首である「りっしんべん」ですが、右は何か分かりますか?
「單」は単と同じで、単の旧字のようです。🧐
「單」は「憚」と同じく「たん」とも読めますし、他には「ひとえ」とも読みます。単と同じと分かれば、あとはもう単の上の部分を□□に変えるだけで單になりますね!
「りっしんべん」は心です、こちらも心でも「遠慮したいな・・・😅」と感じているとイメージして、單と一緒に「憚」になると覚えてみましょう!
僕はこういうイメージだよ。
この言葉、どう使う?
- 本日は忌憚のない意見をお聞きしたいので、宜しくお願いいたします。
- 本当ですか?忌憚なくおっしゃっていただいて構いませんよ?
- 彼は昔から忌憚され、軽蔑されていた。
「忌憚」の類語
おもに「忌憚のない」というような使われ方をするので、下記はそれに似た言葉になります。
- 素直な・・・ありのまま。癖がない。
- 正直に・・・嘘をつかない、ごまかさない。
- 遠慮なく・・・遠慮することなく。
「忌憚」の対義語・・・?
「忌憚」は嫌うこと、遠慮することなのに対して、こちらは遠慮しないということになります。
- 無遠慮・・・遠慮しないこと。
- 図々しい・・・あつかましい。
同じ読み方の熟語👀
- 奇譚・・・不思議な話。
- 起単・・・禅宗で、僧が暇をこい、お寺を離れること。特に15日以上の場合。
- 起端・・・発端のこと。
- 愧赧・・・赤面すること。
「忌憚」の熟語・ことわざ・慣用句
- 忌憚のない・・・遠慮しない。
なるほど!じゃあ、僕もこれからは忌憚なく発言しようっと!
いつもそうじゃないかな・・・?
まとめ
「忌憚」は、嫌うことや遠慮することなんですね。
言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?(もちろん、無くても大丈夫です!)
ビジネスシーンでは使うこともあるでしょうし、ここで覚えていただけたら後は忘れずに!😄
「忌」の忌まわしい、嫌うということは、自分の脳だけでなく心でもそう感じていると考えましょう。
そこから、「己」の「心」で「忌」と書き、読み方も「己」と同じ読み方ができることを覚えておきましょう!
ちなみに、部首は「心」です。
「憚」は、部首である「りっしんべん」に「單」。
「単」と同じで、単の旧字とのこと。🧐
「単」の上の部分を、□□に変えてあげます。
「りっしんべん」は心なので、こちらも心でも「遠慮したい」と感じているとイメージして、單と一緒に「憚」になると覚えてみましょう!