「首鼠」の意味と読み方とは?ヒントは「うかがう」

首鼠って、なんと読むのかな??

「首鼠」はね、「しゅそ」と読むんだよ。
首鼠の意味
《穴から首を出して辺りのようすをうかがっている鼠 (ねずみ) の意から》どうすべきか心を決めかねていること。ぐずぐずしていて態度が決まらないこと。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
首鼠はここに注意
「鼠」の読み書きに注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
「鼠」の書き方が難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・

つまり「首鼠」の意味は、どうするべきか決めかねていることなんだね。

なかなか決められないのか・・・。

キョロキョロしているんだろうね。
「首鼠」の「首」は他に「くび・こうべ・かしら・首め・首す」とも読みます。意味は、
- くび。あたま。「鳩首」など
- 上に立つ人。かしら。「首脳」など
- はじめ。先頭。「巻首」など
- 一番上の位。「主席」など
- 申す。「自首」
- 詩歌を数える語。「一首」
となっています。頭は一番上にありますから、上に立つ人の意味があってもおかしくないですよね。
「鼠」は他に「しょ・す・ねずみ」とも読みます。意味は、
- ネズミ。「窮鼠」など
- コソコソと悪事を働く者のたとえ。「鼠賊」など
となっています。動物のネズミ以外にも、意味があるんですね。
コソコソと悪事を働く者が周りをうかがってキョロキョロしているように、隠れるようにして穴から首を出して辺りの様子をうかがっている鼠が、どうしようか中々決められないイメージで「首鼠」と覚えておきましょう!🐭
「首」は髪と目が強調された象形から成り立った、という話があります。🧐
「鼠」は歯をむき出し、尾の短いネズミから成り立ったという話がありますよ。🐭
上にあるのは「臼」ですね。「うす」とも読み、米などをつく道具の意味もあります。
ついた米をコソコソと盗んでいく、ヒゲのあるネズミをイメージしても良いかも知れません。🧐

「首」と「鼠」の2つで、状況をイメージするんだね!

この言葉、どう使う?
- 生きていれば、首鼠両端となる状況はいくらでもある。
- いつまでも首鼠両端でいると、嫌われるぞ。
- 首鼠両端となり悩み続けている間に、状況は変わってしまったのだ。
「首鼠」の類語
形勢をうかがい、心を決めかねているという意味の言葉が似ていますね。
- 日和見・・・有利な方につこうと、形勢をうかがうこと。
同じ読み方の熟語👀
- 主訴・・・患者が医者に申し立てる症状のうちの、主要なもの。
- 首座・・・禅宗の寺で、修行僧のうち第一の位の者。
「首鼠」の熟語・ことわざ・慣用句
- 首鼠両端・・・形勢をうかがい、どちらか一方に決めかねているたとえ。

確かに、ネズミってコソコソ隠れているイメージがあるな。

そこから、形勢をうかがっているのかも知れないね。
まとめ
「首鼠」は、どうするべきか決めかねていることなんですね。
悪事を働く者が周りをうかがってキョロキョロしているように、隠れるように穴から首を出して辺りの様子をうかがっている鼠が、どうしようか中々決められずにいるイメージで覚えておきましょう!🐭
「首」は、髪と目が強調された象形から成り立ったという話がありますよ。🧐
「鼠」は歯をむき出し、尾の短いネズミから成り立ったという話があります。🐭
上にあるのは「臼」で「うす」とも読み、米などをつく道具の意味もありますね。
米をコソコソと盗む、ヒゲのあるネズミをイメージしても面白そうです。🧐