「乖離」の意味と読み方とは?ヒントは「そむく」
乖離って、なんと読むのかな??
「乖離」はね、「かいり」と読むんだよ。
乖離の意味
[名](スル)そむきはなれること。結びつきがはなれること。「人心から―した政治」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
乖離はここに注意
「乖」はあまり見ない漢字になっています、間違えないように注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
一見難しそうに見えますが、「乖」はカンタンなある漢字を合体したように見えるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「乖離」の意味は、そむき離れてしまうことなんだね。
反する、ってことかな?
そういうことだね、「乖」にもそのような意味があるんだ!
「乖離」の「乖」は他に「乖く・乖る」とも読みます。意味は、
- そむく。離れる。「乖背」など
となっています。そむく、つまり反するみたいですね。
「離」は他に「離れる・離る・離く・離ぶ・離る」と読みます。意味は、
- はなれる。「剥離」など
- つく。
- ならぶ。
- ひっかかる。
- 易の八卦(ハッケ)の一つで、火・南などをあらわす。
となっています。
元々はくっついていたのに、そむく事になり離れていくイメージで「乖離」と覚えましょう!
「乖」は、「千」と「北」で出来ているように見えませんか?
実は「北」にはそむく、背を向けて逃げるという意味もあるんです!敗北、とも言いますよね。🧐
羊の角が左右にそむきあった形、ということのようですが・・・。
単純に、そむくという意味も持つ「北」が「千」によって分かれてしまっているイメージで「乖」を覚えてみるのもありですね。🤔
「離」は左がケモノ、右が部首で、小鳥をあらわしています。
が、他と同じ意味を持つようになり、そこから切れ目をいれ離すとして成り立ったと言われています。
なので単純にケモノと小鳥を離す、とイメージしてみましょう。
離れる原因は、何だったんだろうね。
この言葉、どう使う?
- 元々の計画と大幅な乖離が見られる。
- 乖離の原因を深くさぐってみよう。
- 人心から乖離した政治である。うまくいくはずも無い。
「乖離」の類語
そむき離れる、という意味の言葉が似ていますね。
- 離反・・・元々従っていたが、それが反して離れること。
- 背離・・・そむいて離れること。
- 分離・・・分けて離すこと。
「乖離」の対義語
「乖離」はそむき離れてしまうことなのに対して、こちらは結びつきがあることになります。
- 密接・・・ぴったりとくっついている。深い関係にあること。
- 一致・・・食い違いがない。
同じ読み方の熟語👀
- 海里・・・海面上、航海上の距離の単位。
- 海狸・・・ビーバーのこと。
- 解離・・・解けて離れること。
- 懐裡・・・胸の内。
- 回鯉・・・返書。范蠡 という者が、鯉 の腹をさいて書状を入れたという故事からきているそう。
離れていってしまうということは、隔たりがあるということなのかな・・・。
そうかも知れないね。そむく事の無いように、すり合わせが必要かも。
まとめ
「乖離」はそむき離れてしまう、ということなんですね。
元々はくっついていたのに、そむき離れていってしまったイメージで覚えましょう!
「乖」は「千」と「北」でできているように見えますが、実は「北」にはそむく、背を向けて逃げるという意味もあるんです。
敗北にも使われていますよね。
羊の角が左右にそむきあった形、ということみたいです。
単純に、そむくという意味も持つ「北」が「千」によって分かれてしまっているイメージで覚えてみるのもありです。🤔
「離」は切れ目をいれ離す、として成り立ったと言われています。
なので単純に左のケモノと右の小鳥を離す、とイメージしてみましょう。
例えば、国の目指す理想と国民の気持ちには隔たりがある・・・つまり乖離がある、といったことですね。
自分がイメージしていたものと、あまりにもかけ離れてしまっていると感じることはありませんか?🤔